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就職活動体験記

橋本ゼミ 金田峻 201205

 


 

目次

0.はじめに

1.就職活動中の流れ

2.自己分析

3.学内企業説明会(企業研究)

4.OB・OG訪問

5.ES

6.適性検査

7.リクルーター面談

8.面接

9.終わりに

 

 

0.はじめに

 就職活動は非常に辛かったが、自分を成長させることができた貴重な経験だったと思う。なぜなら、業界を問わず多くの社会人の方と出会うことができ、自分とここまで真剣に向き合うことができるのは、学生生活の中でこの期間しかないからだ。このエッセイでは、カテゴリーに分けて、自分が経験したこと、感じたことについて正直な言葉で簡単にまとめて伝えようと思う。

 

1.就職活動の流れ

 まず大雑把に就職活動の流れを確認する。

10〜11月 自己分析スタート。キャリアセンター主催の就職活動講座にも出始める。

12月 プレエントリー開始。大学内企業説明会も始まる。

1月 適性検査対策に本格的に取り組む。時間を見つけてOB・OG訪問を行う

2月 ES地獄

3月 リクルーター面談本格化。面接も少しずつ始まる。

4月 面接ラッシュ

2.自己分析

 自己分析は就職活動で最も大事なことだった。学生時代に頑張ったこと、自己PR、挫折経験、志望動機といった全ての問いに対するベースになったからである。苦労したのは、人生の数ある経験の中で何が重要なのか、思い出しそして見極めるのが非常に大変だったこと。その解決手段として、私は親友に自己分析を手伝ってもらうという方法をとった。一人で悶々と悩みながら考えるよりも、友人と話しながら自分を見つめなおす方法の方が遥かに効率的で、思い出したくないことも思い出すことができ、最も重要な経験を認識することができたからである。その経験を基に、自己PRや志望動機を考えた。

 

3.学内企業説明会(企業研究)

 学内企業説明会とは、例年12月から1月にほぼ毎日行われる企業説明会である。私はこれに精力的に参加して良かったと思う。理由は二つある。一点目は、全国の一流企業が北海道にまできて説明してくれるのは、本当に貴重なことだからである。こんなに身近なところで、お金もかけずに様々な企業の話を聞ける機会はこれ以外にない。二点目は、業界を問わず企業の話を聞いて、自分に合う業界や企業はどこかを見極めることができるからである。HPを読むだけでは分からない、そこで働く人たちの雰囲気や覇気を直接感じて、何となく「ここ良いな」と思う企業を把握することができる絶好の機会である。直観は以外に信頼できる。ぜひこの説明会を活用して欲しい。

 

4.OB・OG訪問

 説明会で興味を持った企業に対しては、そこで働く北大のOB・OG訪問を積極的に行い、そこで働くやりがいは持てそうか否かを判断した。キャリアセンターでは北大のOB・OG名簿を閲覧することができ、そこからアプローチをとってアポイントをとった。志望動機、働くやりがいや苦労、実現したいこと、あるいはESを書く際に注意すべきことなど、本当に遠慮なく聞き、そこで得た情報が非常に役立った。ESや面接の際に「自分はOB訪問をして、○○さんからこう聞いて、こう思った」と述べるのは、インパクトもあり、差別化を図ることもできる点で有利になると思うし、、面接前に社会人と話す練習にもなる。時間とお金が許す限り行って損はない。

 

5.エントリーシート(ES)

 志望業界と企業が定まってきたら、いよいよESを書き始める。2月にピークをむかえるのだが、1日1社のペースで書くのは本当に辛かった。絶対に通る保証がないという「不安」を抱えながらESを書き続けなければならなかったからだ。それでも、各社の設問は似通っているため、事前準備をしておくことで書く内容のある程度の使い回しが可能になり、少し余裕が持てた。私が実践したのは以下のことである。まず、学問・サークル・海外経験という3つのカテゴリーに分け、それぞれ最もアピールしたいエピソードを考え、400字ぐらいにまとめる。そしてそれを先輩、友人、キャリアセンターの人に見せ、修正し、また見せる。この繰り返しで徐々に良いものにしていった。完成したエピソードは面接の際にも非常に役立った。この準備は絶対にしておきたい。

 

6.適性検査

 ESと必ずといって良い程セットになっているのが、この適性検査である。SPI,玉手箱、テストセンター、様々な種類のテストがある。「論理的思考力」なるものを問うているらしい。就職活動中最も苦しんだといっても過言ではないぐらい、適性検査対策は大変だった。問題を数多くこなしても実力がついている実感が全くなく、ただでさえ時間がない中で、このテストの対策に多くの時間を費やさねばならなかったからだ。とにかく問題の形式に「慣れる」ことが最大の対策なのだが、自分の場合はとにかく時間がかかった。夏休み中など、とにかく早い時期から対策をとっておくべきだと思う。適性検査で落とされるのは、ESや面接で落とされるのとは違う「屈辱感」を味わうことになるので、気をつけて欲しい。

 

7.リクルーター面談

 2月の下旬から3月下旬にかけて、ESを出した企業で働く北大のOB・OGから頻繁に電話がかかってくるようになる。リクルーター面談という、カフェなどの場所で和やかな雰囲気で行われる本選考の前の面接試験のようなものである。「企業のPRをさせて欲しい」「就職活動の状況を聞かせて欲しい」「就職活動の不安を解消したい」といった切り口からお誘いがあり、「選考には関係ない」と言われることもあるが、当然全ての面談が選考に関係しているので、油断せずに臨んだ。志望動機や自己PRなどをしっかりと聞かれるので、本番の面接だと思って行った方が良い。自分が伝えたいことを論理的に伝えることは実は非常に難しいので、これも練習あるのみである。

 

8.面接

 リクルーター面談を突破し、いよいよ本選考の面接が始まる。自分を全面にアピールする、就職活動最大の山場である。面接をこなしていくなかで思ったのは、「面接官との相性」が合うか合わないかが選考を大きく左右するということである。なぜなら、同じストーリーを話しても、自分に興味を持ってくれる面接官と無関心の面接官にきっぱり分かれたからである。相性はどうにもならない問題であるから、大前提として「相手が聞きたいと思っていることに対して、自分が言いたいことをはっきりと伝える」ことが必要である。自分が伝えたいことを全部伝えて、それが企業の求めるものであれば選考は進み、そうでなければ進まない。面接に落ちる度に落ち込んだが、自分を出し切ったならしょうがないと割り切って次に進むことができた。そして最終的に、縁があって「東北電力」と「東芝」から内々定を頂くことできた。

9.終わりに

 以上、簡単ながら自分の就職活動を簡単に振り返ってみた。心が折れそうになる瞬間は数え切れないぐらいあったが、その度に周りの人に救ってもらい、がむしゃらに取り組ん結果、満足の行く就職活動を送ることができ、少しだけども「成長した」という実感を得ることもできた。目に見える結果には繋がらなくても、就職活動は一生懸命取り組んだ分だけ自分の成長に繋がると思うので、後悔しないようにとにかく真面目に取り組んで欲しい。